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これは王国のかぎ (中公文庫)
評価:
荻原 規子
中央公論新社
¥ 680
(2007-02)

 
 『マギ』からアラビアンナイトつながりで、本日はこれ。
 少女が泣き疲れてめざめると、そこはチグリスの河口。
 十五歳のごく普通の少女・ヒロミは、なぜか異世界で魔神になっていた――

 魔神として宙を飛んだり鳥になったり魔法を使うヒロミは、ある国の王族の問題にかかわり、日本で暮らしていたらとても味わえない冒険の道を行く。
 ちなみにジンだけど、日本の中学校の制服を着ています。そういうところがこまかい。


 失恋して泣いていたヒロミですが、こちらの世界でもまた叶わぬ微妙な恋をしたりします。
 想いじたいがあわく、本人にもあまり自覚がないのが続編『樹上のゆりかご』でさらされますが。


 この作家さんは、児童文学を書かれるときもそうですが、恋愛に対しての表記が、ひじょうにさらっとしてたりします。
 いやな意味ではないのですが。
 どぎついこともさらっと書くので、なんか騙されたような気になったり。すごく「普通のこと」としてそれを描かれるんですよね。この話ではないですが、姉弟だったり、男同士だったり。あんまりあたりまえっぽい表記なので、深く意味を考えない場合があります。私だけじゃないよなこれ。
 それに対して「おかしい」と意識させないカンジがします。

 この話では、ヒロミが協力することになる王子様が、宮殿内にいた少女にひと眼惚れするのですが。そして少女も王子にすでに心を奪われていて相思相愛なのですが。
 魔法によって王子ラシードが少女に姿を変えられ(しかも絶世の美少女。ひと眼惚れした相手よりかわいい)、少女も魔法によって姿を変じて王子の兄(ニセ者)として登場。
 性別逆転の状態で少女(ややこしいが外見上は王子の兄)がラシード(外見は絶世の美少女)に愛を語ったりしてます。むりやり女にされた王子はずっと泣いてますが。これがまた、絵になるカンジなのです。
 冷静に見ると、どう考えても病的なんですけどね。
 どちらも相手のことを好いているので、うまくいくといいなあとは思いつつ読んでいたのですが。
 性別逆転のあとにも波乱あり。

 個人的にはやはり、最初のインパクトが強かったので、出奔した王子ハールーンが好きです。
 ラシード(まだ美少女)がようやく会えた兄にきらきらお眼眼でせまってるとことか、「道を踏み外すなよ…」と思ったりします。


 続編の『樹上のゆりかこ』は、冒険を終え、日本で高校生になったヒロミの物語。
 高校でおこる、陰湿な事件と、あかるいとはとてもいえない――だが情熱的でもある恋の話。
 恋をしているのはヒロミではないですが。
 アラビアンナイトから一転、路線がまるで違う話ではあります。
posted by ゆう | 小説・一般 | 01:28 | trackbacks(0) |
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